- BLACK THRUSH -


||| ATTIC |||


自分によく似た人間を求めることの
悲劇。

否。
喜劇、か。

念頭から失せていたのは

僕が一番欲しくない言葉を
君が知っていたという事。

そして
君にその言葉を放つ全権が委ねられていた事。


求める相手を間違っている。
それでも僕が
求めるのは

君が、
僕を見てくれないから。


逢うときにすら誘えない
誘惑の誘惑は
最後の理性でギリギリ押し留めて。


今日は、君の誕生日で。
僕はまた、一緒に過ごせない。

君は今夜、
誰と一緒に寝ているんだろう。


君はまだ覚えているだろうか。
僕が君に、一番最初に約束した言葉。
一生大事にするから、と。
それでも僕が
こうして此処に独りで居るのは
僕の所為ですか?
それとも


君の所為ですか?


どうでもいいと思っていた事が

一番大切な事だった。

いまさら、だけど

言わないで去っていくの?


君の事が
面倒になってきました。


そろそろ
独りになってもいいでしょうか。


帰りたい。

君のところに帰りたいんだってば。
ねえ。

全部捨てたら、
君のところに帰っていってもいい?


嘘吐き。
嘘吐き。嘘吐き。
嘘吐き。嘘吐き。嘘吐き。


嘘吐きは、僕だ。


何だか全てが、夢の中のようです。


全てが、夢の中のようです。
とびきりの悪夢のようです。
君は、僕の事をずっと
好きで居てくれるのではなかったのですか。
君は、僕の事をずっと
愛して居てくれるのではなかったのですか。


好きな人が出来ましたという君のメッセージは
誰宛ですか。僕宛ですか。
気付くに違いない、という根拠に基づいての
僕宛の最終通告、ですか。


足元が覚束ないのも
視界が次第に歪んでゆくのも
息が詰まるのも
胸が苦しいのも


全て総て君の所為だと思うのですが。


燃えて落ちて堕ちてゆくなら

君の腕の中で。


君の声が
聴こえないなら


聴こえるまで傍に。



聴こえなくなる時まで傍に。


僕はずっと
此処で待ってるから。


欲しいなら手を伸ばして抱きしめて。


要らないなら
キスをして立ち去ったらいい。


僕が泣くのは
君の所為じゃない。


けど


君の為、でもない。


さよならを告げた翌朝

僕を待っていたのは

しどけなく横たわる

冷たくなった君の肢体


僕はもう
君に逢いたいのかすら


判らなくなってしまいました。


愛していたと思ったことすら
幻だったかの様で


それは


どんなに希っても
叶わないなら
なおさら


僕が君を愛せたのは
或いはそれは


君が僕を抱かなかったからなのかも知れません。


例えば僕が
君を愛しているとしようか。


そうだとしたら
こんなに大事には出来なかったと思うのだけれど。


さよならと言ったら
さよならで行ったら


君にはもう逢えないのだと


わかっていたのに
またね、とは


言えませんでした。


君の腕に抱かれるのが
最上の幸せだと



思えていたままだったら良かったのに。


逢いたい、と
言っていたのに。


逢わないで
行ってしまったのは





君の選択なのですか。

僕への罰なのですか。