- BLACK THRUSH -


||| ATTIC |||


逢いたいと思ったから
好きなんだと思っただけだよ。


実際僕には
愛だとか恋だとか
難しくて解らないから


逢いたいと思った時に
逢おうって言うくらいしかできないんです。


逢いたいだけなんです。

君にただ
逢いたいだけなんです。



願うだけでも
駄目だよ、と言われそうだね。


逢わない、とか言えるくらいには
強くなくて


逢いたい、とか言えるくらいには
素直じゃなくて


捻た言い分としては
君の事なんぞもう忘れてしまったよ、とか


まだ橙色の夢を見る。




君の歩幅も

変わらないままだ。


不完全な瑕
瑕はその不完全さを以って完全となる


ギリギリで退くのは
ずるいのではなくてプライドと呼んでもらおうか
或いは歪んだ美意識だとか


好きなわけじゃなく
組み伏せてみたいだけだ、とでも
言ってみせれば満足かい?


この部屋の気に入ってる理由なんて
君が教えてくれたシリウスが
窓から綺麗に見えるところくらいで


だから
君を忘れられたらすぐに出て行くよ


毀れた時計は
逆さにすすむ


君に出逢う前に。

何も無かったように。


神様どうか




僕のお願いを一つだけ、

叶えてくれませんか。


前世があったとして
君と僕が知り合いだったとして

これはただの
物語の続きかもしれないとして

それゆえに惹かれあうのだとしたら



それでもいいから君が欲しいのです。


不意に投げ捨てたくなる衝動
君がもし戻ってこないなら

最初から僕のものでは無い

それだけの事。
ただそれだけの事。



それでも僕は
一縷の望みに賭けてみたくて

今宵も別の人を抱いてみるのです。


愛する振りなら
僕のお得意分野だよ。


知ってて
嘆くのはお門違いで
僕は喜ばないってこと


愛する振りなら
いつだってできるよ。
誰が相手でもね。


だってしょうがないじゃないか。
僕は自分の愛し方なんて知らない。


手を伸ばしても


届かないから
君が好き。


雪蟲が飛んでも雪が降らないこの場所には

君を想ってても想うだけ無駄で君は来ない


あげないよ。

僕はもう、誰のものにもならないから


君の手は取らない。
僕の手も差し出さない。


そしたら
一人じゃなくなってくれるだろう?


リアルな幻想。

全ては虚ろな現実の上に。



僕の言葉は

あまり信用しない方がいい。


何も要らないよ、というスタンスは

君を繋ぐ為だけに。

欲しがった瞬間に
わずらわしく思われるくらいなら


ギヴ & ギヴ & ギヴ。
君の欲しがるものだけ
注ぎ続けてあげる。


「愛しているよ」?



そんな戯言を信じられるほど
僕は強くなんかないよ。


君が僕のものになるなら
僕は君のものにならない

それが唯一
僕が君のものになる方法。


捕らえられたら霧散するよ僕は。


抱きしめるなら
抱きしめ返してあげる。

囁くなら
囁き返してあげる。

でも
それでも


君を愛してるとは
言ってあげられないんだ。



不完全な僕でごめんね。


セクサロイドを愛したって


見返りなんか無い事に
早く気づくといい。